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afternoon tea *sou*

southern21.exblog.jp
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2014年 08月 18日

Dear.*A*

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あなたを想い あなたを慕い

あなたを敬い あなたを愛す

今はキザなコトバも素直に言える

「大切な沢山」をありがとう














ぺったんは、大学生時代にタイピストの資格を取る為に、親に買ってもらった英文タイプライター。当時は、PCなんてまだ、なかったからね。親に買ってもらったカメラやこういうものは、やっぱり手放せない。「A」とは、母の頭文字。


前回のエントリーから約一ヶ月。ここのところ、不安定なお天気が続いているけれど、暑さには変わりはない。遅ればせながら、残暑お見舞い申し上げます。
先日の母の手術からお話しすると、実に7時間にも及ぶ大手術だった。腹くう鏡手術で、原発とその周辺を切り取るという大掛かりなものだった。術後の説明でドクターから取り出したものを見せて頂いたが卒倒しそうだった。それでいて、まるで、ドラマでも見ているかのような俯瞰した目で見ている自分もいた。


その後、退院して数週間経つわけだが、いよいよ介護の始まりだ。まず、介護保険を申請し、多様なサービスを利用して、母らしく生きていけるようにサポートする訳。母の残りの人生を有意義なものにしてあげたい。また、自由に動ける生活をさせてあげたい。その一心で、私の部屋に母のベッドを持ち込んで一緒に寝る生活を始めたのだ。そばに寝ていると子供の頃を思い出す。母の為なら何でもできるんだと、不安が確信に変わっていくのにそう時間はかからなかった。


明日、外来診察があるのだが、そこで化学療法をすすめられるかもしれない。でも、母には、遠慮がちに言いたい。「私がついているから大丈夫!」と・・・。そう、このタイプライターで、一言、そう書いて渡したのだ。母は笑いながら「ありがとー!」と言っていた。その笑顔をいつまでも見ていたいから、私自身健康に留意していつでも問題に対処出来るようにしておきたい。


オペの夜、私は、付き添いでそばにいた。麻酔のせいでお熱が出たり、吐いたりと大変だったけれど、明け方、カーテン越しに朝日が昇ってきたのを見て、「ああっ、この希望の光を写真に残しておきたい。」・・・心からそう思った。スマホで、光に対峙するとふつふつと前向きな勇気がわいてきた。「明けない夜はない」・・・きっと、また、穏やかな日々がやってくる。そう信じて、私は、太陽に手を伸ばした。
そんなキモチにリンクするかのように、ヒマワリが手を伸ばしていた。



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明るいサンフラワー。まるで、母のようだ。



サマーセットモームの戯言に、こんな節がある。
「長い目で見れば、人間、生まれつきの金持ちや利口者より、運のいい奴の方がいい」
・・・なんだか、今の心境にピッタリで好きな言葉である。。。

by southern21 | 2014-08-18 08:52 | MONOCHROME


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